予防歯科
歯医者さんに来るときはどんな時?
- 歯が痛くなったから
- 歯に穴があいた
- 歯茎が腫れたから
- 口臭がする
- 歯が揺れてきた
- 歯茎から出血する
- 膿が出る
- 噛みにくい
- 入れ歯が合わない
- 入れ歯を入れたい
- 噛むと痛い
こんな理由が多いのではないでしょうか。
残念ですね、これらの理由はすでに、むし歯や、歯周病、さらにそれらの病気により歯がなくなってしまっている方の理由です。
こうなってからでは手遅れであることが多いのです。 しかも、治療には、時間も費用もかかります。
何か月もかかって一生懸命治療に通い、お金をかけていい歯を入れても所詮人工物です。天然歯(ご自身が生まれ持った歯)にはかないません。
患者さまは全般に言えますが、お口の中の健康に対して軽く見すぎている傾向にあります。
歯がむし歯で溶け 歯周病で骨が溶け 歯が抜けて さらにあごの骨がやせ細っていく そんなことが起こっているのです。 それに対して 「歯医者で詰めてもらえばいいや」 「神経取ってもらえば痛みが治まるでしょ」 「痛いから抜いちゃってください、入れ歯にすれば噛めるでしょ」 「歯が抜けたから入れ歯を入れてください」 という患者様が本当に多いのです。 もしも あなたの手の指が溶けてなくなったらどうしますか? さらに進んで手のひらまでなくなってしまったら。 「いいの、いいの、なくなったら義手をつければいいんだから」 まさか そうは思わないですよね。
義手では、物は上手につかめません。微妙な力加減が出来ません。本当の手のように見えません。使いこなすには相当な努力が必要です。
歯科での詰め物 被せ物 ブリッジ インプラント 入れ歯もすべてそうです。 もとの自分の歯のようには戻らないのです。 使いにくいところがあります。ある程度我慢も必要です。入れ歯などはる回こなすために練習も必要でしょう。
むし歯や歯周病になって痛くなってから治療を受けるのに時間とお金を使いますか? それとも、健康な状態を保つために笑顔で予防歯科に通い定期管理をしていきますか?
もう答えは出ていると思います。
むし歯も歯周病も細菌の感染症です。 お口の中の細菌のコントロールをすれば病気の発症は防げます。
肺がん すい臓がん 口腔がん 咽頭がん 食道がん 呼吸器系疾患 心臓血管疾患 肥満 糖尿病 認知症
これらの病気をみて原因として思い当たるのはなんでしょうか? タバコ アルコール 栄養 ストレス おおよそこのような原因が思い当たるのではないでしょうか。 もちろんこれらは、多くの疾患の原因となりえます。 しかし、近年ではタバコなどの害よりも、口腔内環境の方がこれらの病気に対する共通の危険因子として大切であるという認識がされています。
これが非常に大きな意味を持っているのです。
予防歯科の目的はお口の中、歯と歯茎の健康を保つだけではなく 口腔内細菌のコントロールにより体全体の病気の予防につながっているのです。
当医院の予防歯科に通われている患者様の傾向として、
- お口の健康 歯の健康の価値をしっかり認識している
- 定期管理にしっかり通ってきている
- 毎日の歯ブラシがしっかりできている(歯科衛生士が指導します)
- 家族中で予防歯科に定期的に通っている(感染症なので家族全員がきれいなことが望ましい)
- 全身疾患を持っている方が少ない
- 笑顔で来院される
等が挙げられます。
いつの時点からでも遅いということはありません。
予防歯科で笑顔になる患者様が増えています。