ジルコニア治療ってご存知ですか?
現在 芸能人やスポーツ選手でも真っ白なジルコニアの歯を入れている方も見かけます。
ジルコニアの歯は芸能人のように、まぶしいような真っ白な歯も作れますが、もっと自然な歯を作ることも可能です。
そもそもジルコニアとはどのようなものなのでしょうか。
ジルコニアは、スペースシャトルの外壁にも使用され、非常に強度のある材料です。
そのため、ジルコニアを使用した歯は、割れにくいのが特徴です。
審美性と強度を兼ね備えたジルコニアは、最も歯科材料として優れています。
ここでジルコニアの特徴をまとめてみました。
1、従来のセラミックより硬い
今までのセラミックでの治療は、セラミックの特性上衝撃に弱く力のかかる奥歯では欠けることもありました。
しかしジルコニアは人工ダイヤとして使われることもあるくらい硬いものなのでかけてしまう心配がほとんどなくなりました。
ジルコニアは従来のセラミックの3倍以上、ダイヤモンドに近い強度を誇ります。
強度だけでなく、曲げ強度も非常に高いため、硬さと欠けにくさ、割れにくさを、兼ね備えることが可能になりました。
人工関節の球状骨頭部や、スペースシャトルの断熱保護材やF1のブレーキディスクなどにも使用され、
過酷な状況下での耐久性も証明されています。
2、変色や劣化を起こさない
ジルコニアは口の中で安定しているため変色や劣化を起こしません。
口の中は酸性、アルカリ性、熱い、冷たいなど過酷な環境に置かれます。
ジルコニアは安定した材料のため環境の変化にも、長期間安定して口の中で機能します
変色しないということは、歯の白くきれいな輝きが長持ちするということです。
3、金属より軽い
ジルコニアは金属の1/3の重さで作ることができるために、体のバランスを崩すことなく治療が行えます。
4、体に優しく金属アレルギーを起こさない
ジルコニアは体に親和性があります。金属は口の中に入るとイオン化し、
金属アレルギーの原因になったり、歯茎を黒くしたりします。
ジルコニアは口の中でも安定し、歯や歯茎に馴染み体に悪い影響を与えることがありません。
5、バイオフィルム(汚れ、ばい菌のかたまり)が付きにくい
従来の金属での治療に比べるとバイオフィルムの付着がほとんどありません。
臨床的な実感として天然歯(ご自身の歯)と比べてもバイオフィルムの付着が少ないと感じています。
6、精度が高い
従来の被せ物の作り方は、印象(型取り)をしてそこに石膏を流し込み模型を作成します。
その模型上にワックスで歯の形を再現し、そのワックススを石膏に埋めて固めてます。
それを炉に入れてワックスを流してできた歯の形の空隙に、とかして金属を流し込んで金属の歯を作成していました。被せもの一つ作るのにとても煩雑な工程となっています。
さらに人の手がいくつも入ることや、使用する材料それぞれの特性がいくつもかさなりあうことにより、より多くのエラーを起こす確率が高くなる作成法でした。
しかしジルコニアを被せ物やブリッジにする場合、口腔内スキャナーを使用して、短時間に高精度の型取りを行います。
スキャンによって得られた高精度のデータをもとにコンピューター上で歯を設計し、ジルコニアの塊を機械で削り出します。金属のように溶かして作らないので、変形が起こらず精度が高いものができます。
口腔内スキャナーによる印象は、型取りが苦手な方にも有効です。
小型のカメラを使用し短時間で終了するため、患者様とっても大幅な負担の軽減になります。大きなお口を開けて口の中一杯にゴムのようなものを流し込んで取る型取りは、とても気持ち悪く苦痛ですよね。
それをやらずに高精度の型取りが可能なのです。
ジルコニアはとてもきれいで壊れにくく汚れが付きにくく、変質、変色しないとてもいい材料です。
ジルコニアの歯科への応用が進み、色の再現性も大変向上しています。
ジルコニアによって、より長持ちするメタルフリー治療が可能になりました。