今年も残り数日です????
年々、1年があっと言う間に過ぎて行ってしまいますが、それも
毎日充実した日が送れている証拠です????
残りの数日もスタッフみんなでご来院してくださる患者様に「落合歯科に来て良かった〜」と思っていただけるよう笑顔で患者様をお迎えいたしますのでよろしくお願いします????
なかなか急には止めさせるのが難しい子供の指しゃぶり!!
「指しゃぶりによって悪い影響あるのではないか?」「やめられなくなってしまったらどうしよう」と心配されているママは多いのではないでしょうか。確かに指しゃぶりのような習慣が長く続けば、お口の機能に悪影響を及ぼしてしまいます????
今回は子供の指しゃぶりについて詳しくお伝えします。
①指しゃぶりの原因
②指しゃぶりが歯並びやお口の機能に与える7つの影響
③指しゃぶりはいつまで辞めさせればよいのか?
④年齢別対策!!
⑤指しゃぶりをやめさせるために家庭でできること
⑥指しゃぶり予防グッズ について・・・
①指しゃぶりの原因
原因は大きく分けると「眠気」と「寂しさ」です。2つに共通するのは子供が心を落ち着かせたい、安らぎを得たいと思っているタイミングに無意識のうちに指しゃぶりを始めます。
②指しゃぶりが歯並びやお口の機能に与える7つの影響
指しゃぶりをすると歯やあごに強い力が、加わっていることになります。口や顔に大きな成長変化がみられる5歳過ぎまで、指しゃぶりの力が加わり続けると歯並びやあごの変形につながります。
お口の形態が変化してしまうと、呼吸、発音、噛む、飲み込むなどのお口の働きも正常に機能しなくなってしまうことが多いようです。
1)前歯が噛みあわなくなる(開咬・かいこう)
開咬とは、上下の歯をかみ合わせたとき、前歯の間に隙間があいていて、かむことのできない状態です。指しゃぶりの時に上下の前歯で指を噛んでいるため、この隙間ができやすくなります。
2)出っ歯になる(上顎前突・じょうがくぜんとつ)
しゃぶっている指が上の前歯を持続的な力で押していることが多いため出っ歯になってしまいます。
3)上下の奥歯が横にずれて中心があわない (交叉咬合・こうさこうごう)
指を吸うと、頬の筋力で奥歯が内側におされ、上の歯列の幅が狭まります。それによって下の歯列との大きさのバランスが崩れ、かんだときに前歯の中心が合わなくなります。
4)舌たらずな話し方になる
指しゃぶりにより上下の前歯の間に隙間ができてしまうため、話している時に舌が突出して、舌たらずな話し方になります。サ・タ・ラ行が上手に発音しにくくなり、唾液も飛びやすくなります。
5)唇がめくれた様に見える
指しゃぶりの力は歯並びをかえるだけでなく、あごの発達にも影響します。指しゃぶりの時に上下前歯の歯で指を噛んでいるため出っ歯になりやすく、口元が出て上唇がめくれやすくなります。
6)くちゃくちゃと食べるようになる
前歯で物が咬めなくなり、口を開けたままで、音をたてて食べることが多くなります。また、前歯の間から舌を押し出すように食べ物を飲み込むようになります。
7)口呼吸になる
出っ歯になったり前歯が噛みあわない開咬(かいこう)になったりすると、口が閉じづらくなっていつも口をあけているようになります。口呼吸は、指しゃぶりの習慣だけでなく、鼻の疾患により鼻呼吸がしにくい場合もおこります。
4・指しゃぶりはいつまでOKなの?
大人の言うことをある程度理解してくれる3歳ころから少しずつ働きかけを始めましょう。乳歯しか生えていない3歳くらいの指しゃぶりであれば永久歯の歯並びには影響しません。
<年齢別対策法>
★1歳~3歳頃の子供への対応
3歳くらいまでの指しゃぶりは,赤ちゃんの時の「吸う」という生まれながらの生理的な欲求のなごり、この時期の指しゃぶりは,あまり神経質になる必要はありません。温かく見守りましょう。
★3歳~5歳頃までの子供への対応
指しゃぶりは3歳を過ぎると,保育園・幼稚園の入園などをきっかけに,自然にやめることがあります。指しゃぶりをしている姿を,友だちに見られるのは恥ずかしいという意識も出てきます。指しゃぶりを自然にやめない場合は「○歳のお誕生日会までにはやめようね」などと少しずつ言い聞かせていき、皆の前で指しゃぶりをやめる約束をするきっかけづくりも効果的です。
★5歳過ぎの子供への対応
この時期の指しゃぶりは,自然にはなくなりにくくなります。そのため積極的にやめさせるような働きかけが必要になります。 一度やめた指しゃぶりが再び始まった場合,生活環境などに問題があることも考えられます。それを取り除く努力をすることで,指しゃぶりの回数が徐々に少なくなることもあります。心理的にも環境的にも問題がない場合には,単に頑固な癖として残っていることも多いので歯科医に相談し,指しゃぶりをなくすようにしましょう。
●指しゃぶりをやめさせるために家庭でできること
(1)スキンシップの時間を多くとる
不安になったり寂しくなったとき、ママやパパのスキンシップは何より落ち着くもの。指しゃぶりが頻繁になってきたら、抱きしめたり、手を握ってあげたり、背中をトントンと叩いたり、微笑んで愛していると伝えて、安心させてあげましょう。
(2)よく観察する
なにか問題が起こったときは、状況をよく観察することが解決の近道。子供が不安になるような要素が生活や環境に見当たらないか、見直してみましょう。夫婦喧嘩が多くないか、保育園や幼稚園で問題はないかなどよく観察し、家族や先生とも相談して安心できるようサポートしてあげましょう。
(3)指しゃぶりをやめさせることに執着しない
ママの不安やストレスは驚くほど子供に伝わるものです。子供が指しゃぶりをやめないからといってイライラしたりせず、気楽に気長に行きましょう。
<予防グッズ>
・指サック・指人形を指にはめる
・テーピングや絆創膏
・ドクターサム
・くつ下・手袋を手にはめる
・苦いマニキュア 『 マヴァラ バイタートップ 10ml 』
<まとめ>
小さい頃の指しゃぶりは生まれながらのなごりで問題はありませんが、5歳を過ぎても続く場合、歯やあご、お口の機能に影響してくる可能性があります。止めさせる上で一番大切なのは、子供と同じ目線で話し、子供自身が止めたいと思える環境作りです。頭ごなしに叱らず、まずは「指しゃぶり=悪いこと」だと認識させ、「ママやパパと一緒に頑張ってやめようね」と優しく止めることを勧めましょう。また少しでも指しゃぶりをしていなければ、それを褒めてあげること。子供は褒められて嬉しくなれば、また褒められることをしようとするものです。それでもなかなか素直に止める意思を持ってくれない場合は、かかりつけの歯医者さんに相談してみて下さい。